解決事例 CASE

不同意性交等罪

ネットカフェでの性被害について、不同意性交等罪で刑事告訴が受理された。

事件の概要
相談者A(20歳女性)は、マッチングアプリを介してB(20代男性)と知り合い、数回食事を共にした。

ある日、AがBと食事を共にした際、終電を逃してしまったため、二人は始発電車が出るまでネットカフェで過ごすこととなった。ネットカフェにおいて、二人は同じ部屋で寝ていたところ、Aは、突然Bより着衣を脱がされた。Aはパニックになってしまい、抵抗することもできず、そのままBより挿入され、膣内射精された。

Aは事件後、すぐに警察に相談に行ったが、証拠がないと理由により、被害届を受理してもらえなかったため、リードに相談するに至った。
解決結果
不同意性交等罪での告訴が受理された。
ポイント
本件は、ネットカフェの一室という密室内での出来事であったため、性交の事実を客観的に証明できる防犯カメラ映像等がなかった。
また、Bから「抵抗していなかったので、同意があった」と反論される可能性もあった。

この点、まず、事件後のAB間のLINEのやり取りを精査したところ、BからAに対してアフターピル代を負担する旨メッセージが送られていたことを確認できたため、同メッセージをもって、性交の事実を証明した。
次に、Aはパニック障害の診断を受けていたため、この診断書を提出し、Bから着衣を脱がされた際にパニック障害を発症したことにより抵抗することができなかった旨説明した上で、同障害を負っている旨を事件前にBへ伝えていたこと、二人で食事を共にした際、実際にパニック障害の症状を発症したことがあったため、BとしてもAがパニック障害を持っていることを現認していたことを主張し、同意がなかったことを立証した。
これにより、不同意性交等罪での告訴が受理された。

不同意性交等罪は、本件のように密室で行われることが多く、防犯カメラ映像などの客観証拠に乏しいという性質がある。
その一方で、本件のように、思わぬところから犯罪事実の証明ができることがあるため、警察に「証拠がない」と言われてしまった場合であっても、迷わずに弁護士へ相談されたい。

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